断捨離・本当に捨ててもいいのですか?手紙・写真?
断捨離をおこなう前に、ミニマリストを目指す前に、後悔しないために知っておいて欲しいことをまとめています。
目次
断捨離とは
「断捨離」とは不要なモノを手に入れない「断」、不要なモノを捨てる「捨」、そしてモノへの執着から離れる「離」という3つの要素から成り立っています。断捨離を実行することによって、固定概念に凝り固まった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れるというのが基本的な考え方です。
ミニマリストとは
「断捨離」とよく混合されるのが「ミニマリスト」です。「ミニマリスト」とは必要十分な量の持ち物だけ持って暮らす人のことを指すのが一般的です。断捨離を重ねて、不要なモノを排除して、必要な持ち物だけに厳選して生活することです。
「断捨離」は行為、「ミニマリスト」は生活スタイルという違いと考えておけば良いようです。断捨離もミニマリストも目指すところはほぼ一緒で、モノを最低限にすることで「心豊かに」「自分らしく生きる」ということだと思います。
断捨離はダイエットと同じ
断捨離はある意味ダイエットと同じです。
ダイエットも断捨離も同じで極端なことをすると必ず「リバウンド」してしまいます。
部屋が散らかっていて、不要なモノが押し入れやタンスなどに溢れかえっていたら、断捨離だ!ミニマリストを目指す!という気持ちはよく理解できます。
ただ、注意が必要だと思います。
ダイエットに関しては繰り返しテレビや雑誌などで紹介されているので、多くの方がある程度の知識を持っています。バナナダイエットやら糖質制限など、毎年のように流行りのダイエット方法が誕生しては消えていき、ブームが去った後にリバウンドした自分を持て余す。。。
それは自分自身の体質や性格を正しく理解せず、無茶なダイエットをおこなったためです。本当に痩せたいのであれば、自分の体質に合わせて、時間を掛けて食生活を見直してバランスの良い食事・適度の運動しか方法はありません。
断捨離も同じで、部屋にモノが溢れているのは、それがあなたの体質・正確であり、あなたの生活信条だと理解し認めることも重要です。断捨離のテクニックをうわべだけ真似をして、部屋中のものを処分しても、リバウンドして余計なモノを新たに購入したり、かけがえのない品々を処分して後悔したりするだけです。
心地よさは世代によって異なる
世代によってすべてを分類しレッテルを張るのは、ちょっと問題かもしれませんが、物欲に関しては世代間で大きな違いがあるのは確かなようです。物欲の傾向は世代間でありますが、個人間でも大きな差があります。世代間の物欲の差を知ることで、自分自身がそれに当てはまるのか、友人・知人などと比較してどうなのかなどの自己分析に繋がります。自分自身の生粋のモノに対しての欲望を知り、自分はなにを心地よいと感じるかを考えてみてはいかがでしょうか?
Z世代の物欲
Z世代とも呼ばれる1990年後半から2010年頃までに誕生した世代は、ITバブルの崩壊やリーマンショック、東日本大震災など、不況や不安な社会情勢を経験しているためか、物欲が乏しく、現実の生活を重視する、生粋のミニマリストであり、悟りの世代とも呼ばれています。
団塊の世代の物欲
1947年から1949年生まれを中心とした団塊の世代は、日本の戦後復興から高度成長期を支えた世代です。三種の神器(テレビ・洗濯機・冷蔵庫)に代表されるように、物欲が旺盛で前向きで夢見がちな世代です。
バブル世代の物欲
1956年から1970年生まれのバブル世代(1956-1970年生まれ)は新しいもの好きで、豊かで快適な生活を求めます。
全てを世代のせいにしたり、あてはめたりする必要はありませんが、物欲が本来旺盛であったり、新しいモノが好きな人が無理して断捨離やミニマリストを目指してもかえってストレスがたまります。心豊かに生活するためにはじめた、断捨離があなた自身をかえって苦しめることにも繋がります。
捨ててはいけないモノ
断捨離初心者であれば、これだけは捨ててはダメなモノを知っておいてください。後々後悔する可能性が高いものです。断捨離は整理整頓のテクニックとしては優れていますが、使用していない期間などで縛ってジャンジャン捨てていったら、後悔しても二度とは手に入らない「思いでの品々」です。
断捨離して後悔したモノ:ランキング
まんてん録では34名の断捨離経験者から話を聞き、ランキング形式でまとめました。
第1位:手紙やはがき:12名
メールやLINEが無い時代。手紙・ハガキが大切な人を繋ぐ手段でした。もう一度、読み返したいと思っても捨ててしまったら、読み返すことは絶対にできません。
・大学の下宿先に届いた母からの手紙。母と同じ年になり、読み返したかった。(50代女性)
・子供が小さかった時にくれた、メッセージカード。(40代女性)
・結婚式の朝、妹からもらった手紙。宝物だったと思ったのに捨ててしまった。(40代女性)
・昔の彼女からの手紙。改めて読んでみたい。(50代男性)
・ハワイから届いた絵ハガキ、なんて書いてあったのか思いだせない(60代男性)
・大好きなおばあちゃんからもらった手紙。金言が書いてあったのに。。。(60代男性)
昔の恋人などからの手紙は処分する必要があったのかもしれませんが、捨てたことをちょっぴり後悔するのは避けられませんね。
2位:写真・アルバム:9名
いまのデジカメやスマホとは異なり、1枚1枚が貴重だった写真。高かったフィルムを買って、頑張って36枚まで撮る、現像する、焼き回しする。一連の思いでが一枚に凝縮された写真を捨ててしまったことを後悔する声は多いようです。
・卒業アルバムを捨てたのを60歳になった時に後悔した。見返したかった。(60代男性)
・昔の彼氏の写真をこっそりと全て処分しました。どんな顔だったか思い出せません。(50代女性)
・高校の時の写真をもう一度みたい。自分の若かった頃を娘に見せたい!(50代女性)
・断捨離中にもう見ないと思って、アルバムを処分してしまった。年を取ったら絶対にもう一度見たくなると思います。(60代女性)
3位:洋服:7名
昔の洋服を着ないと思って処分してしまったことを後悔する声も多くありました。
・昔のファッションが流行っているようで、捨てたことを子供から非難された(60代女性)
・太ってサイズが変わったので、捨ててしまったがちょっと痩せたのでみたかった(60代女性)
・あの服、今なら似合うかもと後悔している(50代女性)
・学生服。もう一度着てみたいかも。。。(50代男性)
現実的に後悔しているのと、ノスタルジックな気持ちで後悔しているのが交錯しているのが洋服関係で多い声でした。
4位:おもちゃ・カード・ゲーム:6名
子供の頃、熱中してコレクションしていたモノ。不要と思い処分してしまったが、今なら価値がでているかもと後悔している意見が多かったです。
写真の後悔しない断捨離
手紙や写真などの思いでの品々を処分してしまうと、今は良くても、いつの日か後悔してしまう可能性は高そうです。大切な手紙は多い人でも100枚ぐらいでしょうか?引き出しの奥にこっそりと忍ばせておくこともできますし、家族にも見られたくない場合は、撮影してスマホの中に保存しておくのが良いと思います。
やっかいなのが、写真・アルバムです。
デジカメやスマホに切り替えるまでに撮影した写真が大量に家に眠っていませんか?写真は50年前ぐらいに一般家庭にも浸透しだしました。それまでは高価だった写真ですが、赤ちゃんが生まれたことを契機にカメラを購入した家庭が多いそうです。
1986年に発売された「写ルンです」も衝撃的であり、修学旅行や結婚式などのイベント事で大活躍したのではないでしょうか?当時は友人分を焼き増しするのが、当たり前だったので、40~60歳代の方の家庭には平均すると約5000枚の写真があるようです。
保存状態によっては、20年ほど前の写真も色褪せが発生しており、そろそろ本格的にデジタル化を考えた方が良いかもしれません。
大量に存在する写真の断捨離と保存方法に関してまとめておきましょう。
写真の断捨離方法:1:1か所に集める
家中の写真を集めて1か所に集めることから始めましょう。
子供の頃の写真はちゃんとアルバムに整理されていることも多いようですが、学生時代の写真は大量のポケットアルバムなどに収納されていたり、友人が焼きまわしてくれたバラバラの写真が封筒などに入って引き出しやタンスに埋もれていたりするかもしれません。
そんな写真を1か所に集めることが第一歩です。
写真の断捨離方法:2:年ごとに並べる
ざっくりで構わないので、写真を年代順に並べてみましょう。
小さかった頃の写真は大量にあるが、小学生の頃には運動会や学芸会・旅行などの写真が中心になっているかもしれません。
時系列に並べることで、バランスよく保存する写真や断捨離する写真の目安が分かってきます。
ここからが写真の断捨離の本番です。写真を不要な写真と大切な写真に大分類する必要があります。
不要な写真の選び方
不要な写真の代表格はピンボケ写真や大量に同じような写真がある場合です。そのような写真はこの際だから、容赦なく踏ん切り良く捨ててしまいましょう。結婚式の写真などは、参加した友人が同じような写真を撮ってプレゼントしてくれたりしたので、大量に同じような写真があるのではないですか?代表的なお気に入りの写真を選び抜き、残りは思い切って断捨離!!大切な写真
大切な写真やアルバムはもちろんより分けて、これからも大切にしていきましょう。
ただし、その写真は色褪せしていませんか?写真は酸化や水分などが原因で色褪せします。保存状況が良くなければ、20年前の写真は既に色褪せが進んでいるかもしれません。大切な写真であればあるほど、デジタル化して保存することをおススメします。
悩ましい写真
捨てるか、保管するのか悩ましい写真は判断が難しいですね。。。
思いでの写真は今後も見返すことが前提なので、あまりにも多ければ見返すのが面倒になったりするかもしれません。
デジタル化することを前提に写真を選別するのも一つの手段だと思います。
自分でデジタル化するにしても、手間と時間が予想以上に掛かります。デジタル化サービス業者に依頼した場合も決して安くはありません。
自分でデジタル化する場合は、はじめは頑張れるかもしれませんが、おそらく300~500枚程度が限度でしょう。サービス業者に依頼する場合は、ある程度の予算を決めてからどの程度まで絞り込むのかを考えるのが良い方法です。目安としてはデジタル化する写真は1000枚。多くても2000枚ぐらいまでに絞り込むことをおススメします。
せっかく写真を整理したのだから見ましょう!
せっかく頑張って写真を整理したのだから、年に一度程度は見返しませんか?
データ化した写真をパソコンやDVDに保存されるのが一般的ですが、以外と写真を見返す人は少ないようです。
写真は大きなテレビでスライドショーで楽しむのがおススメです。
まんてん録では、写真やアルバムをデジタル化した場合、無料でスライドショーを作成します。お正月やお盆など家族が集まったときに、家族の歴史を振り返るスライドショーを楽しむのを定番にするのはいかがですか?
写真やアルバムをデジタル化した後は処分することができます。
でもそのままゴミとして処分するのはあんまりです。。。思いでが詰まったアルバム・写真は最後まで丁寧に供養してあげるのが、気分的にも楽ですね。
まんてん録で写真やアルバムをデジタル化すると、供養して廃棄までの処理までもが完全に無料です。毎年12月に敷地内に真言宗の住職を招いてお焚き上げをするので、最低でも1年間は倉庫で安全に保管します。それまでに気が変わったりしてもちゃんと送り返しますので、気がかりはありません。

思いでそのままデジタル:
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