まんてん録の特長:写真供養

写真供養は必要なのでしょうか?

『真を写す』という風に書いて『写真』。一つの景色を写すということ、あるいはその風景を写すということでありますけれども、その時その時の人々の想いというものが写っていると思います。そしてその写真というものも、かなり年月を経ますと老朽化してくるわけです。デジタル化をおこなうことで永遠に続けられる形へ変化することができるようになります。その時に、新しいものになっていくとやはり古いものが朽ちて、処分をしなければならなくなってくるわけです。 その時に写した人のやはり『心』というものがこもっている写真ですので、ご供養させていただくということが大変重要であろうと考えております。

  • 断捨離との違いは?供養の重要性とは何ですか?

    仏教というよりも日本の古い伝統ですけれども、全てのものにそういう『神が宿る』という考え方があります。それは、モノというもの単なるモノと見ずに、やはり私たちを支えてくれるモノという、そういう感謝の念というものがあります。そういうモノが不要になった時とか、モノが老朽化して処分しなくてはいけない時に、感謝を捧げていくというのが、一つの日本人の美徳であったと思います。
    写真というものも、写した人の心というものをこもっていると思いますので、是非ご供養していただいて、そしてまたその気持ちが永遠に続くようにデジタル化していただくということは、大変有難いことかなと思っております。

  • 異なる宗派や他の宗教でも供養にあたり問題はありませんか?

    全く問題はないと考えております。色々と想いの詰まったものを、感謝を込めてお焚き上げするという風に理解していただいたらよろしいかと思っております。

  • 供養はどのような形で行うのが良いのでしょうか?

    仏教の方では撥遣(はっけん)と言いまして、俗にお性根抜きと言います。『想い』というものですね、撥遣しまして、そして、お正月を迎えて、しめ飾りを焼くようなどんど焼きという形で供養させていただくということが良いかと思っております。

佐藤住職と還石寺の紹介

佐藤隆彦(さとうりゅうげん)

兵庫県西脇市中畑町 

高野山大学 

密教学科教授/密教文化研究所所長

  • 高野山大学でのお勤めについて

    普段は高野山大学で密教学を生徒に教えています。密教というものがインドで起こり、中国に伝わり、日本へと伝播しております。
    インド・中国・日本と、このように伝わっておりますので、その間にかなり変化しているんですね。そういう意味で、インド・中国・日本の変化を研究したり、あるいはまた、弘法大師が特に密教を日本にお伝えになったんですけれども、それ以来、1200年以上経っているので、非常に歴史的な変遷もあります。そういうものが、どういう風に変遷してきたのかというようなことについて研究しております。

  • 還石寺の歴史、寺名の由来について

    建物を建てた時の記録の御札から、南北朝時代1300年代から現在までお寺が続いているということです。
     このお寺の謂れにつきまして面白い伝説がございます。中畑町のお宮さんの奥の方に畳1畳ぐらいの大変りっぱな石があり、みんなが注目していたそうです。
    あるお金持ちの人が、庭石に良いということを聞いて大人数で、この石を運び出していったんですね。そして、昔のことですので、1日かけてえっちらえっちらと運んでおりましたら、だんだんと日が暮れてくるし、石も重たくなったので途中でその石を置いて帰ったそうです。
    翌朝、その作業を続けていこうと思って集まると、その大きな石がなくなっていたそうです。
    びっくりして、色んなところを探しましたら、元の場所へ還っていたということです。
    「これは霊石に違いない」ということになりまして、阿弥陀如来の霊験のなせるものということで、この石を霊石としてご本尊としてお祀りし、寺名を「還る石の寺」還石寺としたのが始まりでございます。

供養に関するQ&A

  • 供養はいつ行いますか?

    基本的には年に1回、12月~1月に実施します。

  • 写真供養は有料ですか?

    写真のデジタル化を伴う場合は無料です。写真のデジタル化を伴わない場合は有料となります。詳しくはお問い合わせください。

  • 写真は全てお焚き上げしますか?

    いいえ。環境に配慮して実際にお焚き上げするのは、各お客様の写真1枚となります。

  • 写真以外も供養できますか?

    はい。現在、写真以外のお焚き上げも準備中です。
    詳しくはお問い合わせください。

  • 供養に参加することはできますか?

    供養に参加をご希望の場合はお問い合わせください。

  • 供養なしを選択することはできますか?

    いいえ。デジタル化をおこなった場合はもれなく供養をおこないます。供養をご希望されない場合は写真の返却を選択ください。