フィルムのデータ化はなぜ必要?― 失われる前に、今ある“原板”を守る

目次

フィルムは「元データ」にあたる非常に貴重な媒体です。紙焼き写真よりも情報量が多く、うまくデータ化できれば、当時の質感や色をよりクリアに再現できます。一方で、フィルムは保存環境の影響を強く受け、時間とともに確実に劣化が進行します。
だからこそ、状態が悪化する前に高品位スキャン+適切な補正でデジタル化しておくことが、未来に思い出を渡す一番確実な方法です。

フィルムはなぜ劣化するのか

保存状態による化学的劣化:温度・湿度の変動、酸性紙スリーブ、可塑剤(ビニール)との接触による退色・変色・密着。

物理劣化:カール(反り)、収縮、乾燥によるひび割れ・パリパリ化、乳剤のはがれ。

汚れ・カビ・ほこり:微細なチリ・指紋・カビ胞子による画質の低下を。拭き取りによるキズ。

光・ガスの影響:紫外線・亜硫酸ガスなどで色素が分解、特にカラーはマゼンタ寄りの変色が起きやすい。

フィルムのデータ化が難しい理由

目視では判断しづらい
紙写真は見たまま判断できますが、フィルムはスキャンしてはじめて劣化やムラが見える場合が多くあります。

ほこり・微傷との戦い
スキャン時に微細なほこりが目立ちやすいのですが、物理的クリーニングはキズの原因にもなり得るため慎重に行うことが重要です。

個体差が大きい
同じ保存箱でもコマごとに状態が違い、統一品質に仕上げるには高度なワークフローが必要です。

まんてん録のフィルム・スキャンが選ばれる理由

1)【業界唯一】AI補正で劣化を復元

褪色・色かぶり・コントラスト低下をAIベースの復元で可能な限り持ち上げます。被写体の肌の色、空や緑の自然な階調を重視し、ただ鮮やかにするのではなく“記憶色”に寄せるのがポリシーです。
(※元データの状態により復元度合いは異なります)

2) 赤外線チャンネルでの自動ほこり除去

対応スキャナでは赤外線(IR)チャンネルを活用し、乳剤面のキズやチリを自動検出。質感を保ちながら、ゴミ取りの副作用(エッジのにじみ等)を抑制します。

3) 国内一拠点で一貫処理・進捗も可視化

大切な原板を国内拠点で一括管理。輸送によるたらい回しがなく紛失リスクを最小化。状態の難しいフィルムは個別相談→段階的試写→方針確定で、納得感のある進め方を徹底します。

クラウド納品/DVD納品のいずれにも対応。スマホ閲覧から長期保管まで、用途に合わせて柔軟に対応いたします。

まんてん録でフィルムをデータ化するメリット

写真供養・廃棄サービス

まんてん録では、ご希望に応じてデータ化後の原本の写真供養・廃棄を無料で承ります。思い出への敬意を大切に、心の区切りまで丁寧にサポートします。
詳しくは「まんてん録の写真供養」をご覧ください。

ふるさと納税を活用してお得にデータ化

まんてん録は兵庫県西脇市のふるさと納税の返礼品としてご利用いただけます。ふるさと納税を活用すると、寄付額のうち2,000円を除いた金額が所得税・住民税から控除されるため、実質的なご負担を抑えてフィルムのデータ化が行えます。
※税制上、自己負担額2,000円が発生し、控除できる上限額は所得・家族構成等により異なります。また、返礼品の内容や受付状況は変更となる場合があります。最新情報は必ずご確認ください。

詳しくは「まんてん録のふるさと納税について」をご覧ください。

紙の写真とフィルム、どっちを先にデータ化すべき?

判断のしやすさ:紙写真は見たままの品質がわかる一方、フィルムはスキャンしないと品質が不明

仕上がりのポテンシャル:一般的に、フィルムのほうが解像感・階調の余裕がありキレイに仕上がるケースが多いです。

おすすめの順序
 •フィルムを優先してスキャン(原板の状態把握と確保)
 •紙焼きは不足カットの補完やアルバム一括デジタル化の目的で後からデータ化

データ化が難しい/お断りとなる場合(代表例)

劣化が明らかで危険
 •強いカール・波打ちで保持が困難
 •乾燥でパリパリ化し、送風や静電除去だけでも剥離リスクがある
 •酢酸劣化(ビネガーシンドローム)で収縮・粘着・異臭が顕著

密着・結晶化:スリーブに貼り付き、引き抜きで乳剤剥離の恐れがある

カビが重度:洗浄・再乾燥が前提となるレベル(専門修復のご案内になる場合あり)

価格

35mmフィルム
1枚 660円

APSフィルム
1枚 660円

35mmマウント
1コマ 120円

ブローニーフィルム
1コマ 480円

大判フィルム
1コマ 900円

※35mmフィルムは、36枚まで同一価格です。
※APSフィルムは、現像済のフィルムが対象となります。40枚まで同一価格です。

スライドショー:提供なし

※フィルムは不要な写真が多く含まれる可能性が高いため、スライドショー化は行いません。

よくあるご質問(FAQ)

Q. どのフィルムに対応していますか?
A. 35mm(ネガ/ポジ)、APSフィルム、ブローニー(120/220)、マウントスライド等に対応。特殊サイズは事前にご相談ください。

Q.枚数によって料金に違いはありますか?
A.いいえ。35㎜フィルム、APSフィルムなど収納枚数によって料金に差はありません。スリーブに複数種類のフィルムを混在させることは禁止しております。

Q. ほこりはどの程度取れますか?
A. IR対応の自動除去+作業前のブローで大半の微細チリを低減します。深いキズやカビ痕はAI補正で目立ちにくくしますが、完全な消失を保証するものではありません。

Q. 現像前のフィルムや写ルンですはデータ化できますか?

A.いいえ。現像後のフィルムをお送りください。万が一、現像前のフィルムをお送りいただいた場合、現像費と手数料(外注)として1本1200円を請求しております。

Q. 家族と簡単に共有できますか?
A. クラウド納品をお選びいただくと、URL共有だけでスマホ閲覧が可能です。離れて暮らすご家族ともラクに見返しができます。

Q. まずは一部だけ試してもいいですか?
A. 可能です。お試しで1本660円で対応しておりますので、郵便などでまんてん録へお送りください。クラウドで納品いたします。返却が必要な場合は1100円で対応いたします。

共有する

お問い合わせありがとうございます

お問い合わせ
ありがとうございます

お問い合わせフォームの提出後、確認メールが届きます。hello@manten.worldからのメールが受信できるよう設定を確認してください。

メールが届かない場合は迷惑メールフォルダなどをご確認ください。