写真アルバムのデータ化が必要な理由 - まんてん録

写真アルバムのデータ化が必要な理由

昔のアルバム、最近見ましたか?

本棚の奥の方に仕舞い込んだアルバム、10年以上見ていないという方も多いと思います。少し前のあなた、もしくはあなたのご両親が撮り溜めた、お気に入りの写真を丁寧に並べているアルバム。そのアルバムが保存状態によってはとんでもないことになっているかもしれません。

昔のアルバムは劣化しているかもしれません。

まんてん録には毎日、たくさんのアルバムが段ボールに入れられて全国から届きます。

たくさんのアルバムをデータ化したり、トリミングをおこなったりしていると気づくことがあります。写真の劣化は、年代だけではなく、保存状態だけでもなく、複合的な要素が絡んでいるようです。

昔の写真。戦前や戦後間も無くの古い写真の劣化が激しいというのは一概には言えないようです。実際は戦前の写真は大変貴重なモノであり、プロの写真家が一枚・一枚丁寧に撮影されるケースが多く、劣化している写真の割合は高くはありません。白黒写真は色の劣化がそもそもないのですが、高品質な紙と現像液を利用されたものは保存状態が良ければ今でも十分に美しく保たれています。

白黒写真とカラー写真の違い

一般家庭にカメラが徐々に普及し出したのは、1970年代の初めです。カラー化も徐々に進みましたが、この頃のカラー写真には劣化が相当に進んでいるケースがあります。原因はアルバムの質にもあるようです。シール式のアルバムも同時に普及しだして、シールの間に写真を並べている写真と、単純に分厚い紙に糊で写真を貼っているアルバムの2パターンに分類されます。経験則から、この頃のシール式アルバムの写真の劣化が一番顕著です。単純に糊で貼られたアルバムは写真が剥がれているケースは多いのですが、写真自体の劣化はそれ程激しくはありません。原因はアルバムに使用されている化学品が溶け出して写真に付着していることのようです。

また、1980年代、写真の普及が本格的となり、使い捨てカメラも非常に多く見かけた時代。旅行にカメラを忘れても、駅の売店でフィルムとそれ程変わらない価格で販売されていました。フィルム自体は富士フィルムやコニカなどの一流メーカーが作成したものなので品質的には問題ではありません。勝手な推測ですが、現在、写真の劣化が顕著なのは現像に問題があったためだと考えています。今は殆ど見ることはありませんが、2010年頃まではスーパーや商業施設に行くと必ず、格安の30分現像を謳ったお店がありました。そこで現像した写真の中には価格を下げるために劣悪な現像液などを使用していたケースもあったのではないかと推測しています。現像された直後の写真では見た目はほぼ変わりがありませんが、こうして20年〜30年の時間が経過すると、劣化のスピードに大きな差が生まれてしまうようです。

使い捨てカメラの画像

昔を悔やんでも仕方がありません。思いでの写真が復元できないレベルに達する前に早めにデータ化することをお勧めします。

勿論ですが、一度データ化すると写真はそれ以上劣化することはありません。

どうせデジタル化するならば、600dpiがおススメです。

一度データ化するとそれ以上劣化することはないので、300dpiでも600dpiでも基本的には変わりはありません。ハガキサイズに印刷する場合やスマホの画面で写真を見る場合も、違いはほぼありません。でも、大きなテレビでスライドショーとして見る場合や大きく写真を引き伸ばしたりする場合は600dpiが必要になります。

また、A I(人工知能)の技術は日々進化しています。

まんてん録では、白黒写真のカラー化は既にサービスとして開始しました。その内ハリー・ポッターの映画のように写真が動き出す日も遠くはないでしょう。

そのような最新の技術を用いる場合、写真の元の品質が極めて重要になります。

どうせデジタル化するならば、600dpi!!二度と後悔しないために!!

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